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原本はFar Stars(1961)という短編集で、これには六本の短編が収録されていた。これをそのまま訳出する予定だったが、作業が大幅に遅れているうちに、六本のうち三本までが他の一、二の短編集で訳出・紹介される形になってしまった。そこで編集部と相談の上、ラッセルの未訳の短編をかなり読んで、その中から面白いものを三つ選び出し、原本の未訳三編と合わせて、一書に編むことにしたわけである。半ばアンソロジーを作る形になったので、なるべくトーンの違うものを集めるよう心がけた。限られた条件下ではあったが、「傑作短編集」をめざしたつもりである。その企図がどこまで実現したあか、これは読者のご批判を待つしかない。【改行】なお訳了のあとで「証人」の一編が、以前に翻訳・紹介されていたことがわかったが、その短編集がもう入手困難な状況になっているのと、この作品の完成度が高くて捨てがたいところから、あえてそのまま収録することにした。とある。足されたのは『証人』、『さあ息を吸って』、『パニック・ボタン』なのはそれに続くリストで分かるが削られたのは何か。今回初めて(ISFDBで)調べたところ、それは『ディアボロジック』、『ちんぷんかんぷん』、『ウェイタビッツ』だったようだ。なるほど。この三編を入れ替えるだけでアンソロジーとしての性格がガラリと変化し、その格式もグンと上がっている。まさに傑作短編集が実現している。その鑑識眼には敬服するしかない。