ロードマップ
- 第一巻『銀球にて(仮)』On the Silver Globe
- 序章「月から来た手稿(仮)」A MANUSCRIPT FROM THE MOON...
- 第一部「旅行日誌(仮)」TRAVEL DIALY
- 第二部「月の裏面にて(仮)」ON THE OTHER SIDE .
- 第三部「新世代の中で(仮)」AMONG THE NEW GENEREATION
- 第二巻『勝利者(仮)』The Conqueror
- 第三巻『古き地球(仮)』The Old Earth
【梗概】
「勝利者」を迎えて意気盛んな人々は、マレクの適切なリーダーシップ、高重力で鍛えられた巨体、そして火器の助けもあって「暖かい沼地」に駐留するシェルンの軍勢を打ち破る。彼らはシェルンの総督アヴィジとその副官、モルツ(*1)のヌーザルを捕虜にする。
緒戦には勝利を収めた彼らだったが、二つの懸案事項が生じる。
一つはヒロインのイヘーザルが乱戦の中でシェルンに「穢された」と見なされ、それを擁護したマレクと、イヘーザルの婚約者でありながら掟に従いその処刑を主張するジェレットの間に反目が芽生えたこと。
もう一つは自ら引き際を悟って姿をくらましたマラーフダに変わって修道士エレムが教会を牛耳ろうとするが、マラーフダを高く評価しているマレクがマラーフダを呼び戻そうとし、マレクとエレムの間に反目が芽生えたことである。
【感想】
主人公マレクの活躍は、少々バローズ型SFの主人公のそれを思わせる。バローズはジュワフスキーを知っていたのだろうか…?
しかし、軍事的には良い滑り出しにも関わらず人間関係にはすでに暗雲が立ち込めているのがこの作家のこの作家たる所以であろう。続きが楽しみだ。
*1 モルツ(Mortz):シェルンが月人の女性を「魔手」で懐胎させて産ませた邪悪な奴隷人間。マレクは、シェルンの手には未知の電気的作用があると推測する。…この設定は実に秀逸である。シェルンが異生物であるにも関わらず女性を「穢す」能力があることによりさらに邪悪さが増す。また「不潔な混血児」が侵略者の手先として人々を苦しめることでさらに支配体制の悪辣さが増す。そして侵略者に「献上」されたにも関わらず侵略者に与することになってしまう女性の立場は苦しくなり、社会矛盾を産むのである。
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