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One day John Dolittle was walking alone in the Tuileries Gardens. He had been asked to come to France by some French naturalists who wished to consult him on certain new features to be added to the zoo in the Jardin des Plantes.が
ある日、ジョン・ドリトル先生は、パリのチュイルリー公園を歩いていました。あるフランス人博物学者に呼ばれてパリへ来たのです。その人は、パリ植物園の中にある動物園に新たな特徴をくわえようとして、それについて先生と相談したいというのでした。(p.312)と訳されている。"feature"を「特徴」と訳しているのは悪訳というより、もうほとんど誤訳に近い。何と言うか、辞書を引いて最初に載っていた語を選んだという浅い魂胆が見え見え過ぎる。敢えて辞書に載っている訳語の候補から妥当なものを選ぶなら2・3番目にある「呼び物」「目玉」あたりだろう。プロの仕事としては論外(金返せ)。中学生か高校生の英語の試験なら、甘く見ても半額に減点されるレベル。
ある日、ドリトル先生はテュイルリー庭園を一人で散歩していました。先生は、パリ植物園内の動物園に新たな呼び物を加えようとしているフランスの博物学者たちに招かれて、しばらく前から相談役としてフランスに滞在していたのです。あるいは、もう一歩踏み込んで、「呼び物」でなく「動物」と説明的に書くという考えもあるだろうか。