【収録】
Galaxy Science Fiction, November 1954(プロジェクト・グーテンベルク)【経緯】
『デイヴィー 荒野の旅』でパングボーン熱が高まったのでPGを検索したところいくつかの作品がアップロードされていることを知り、とりあえず短そうなものを選んで読んでみた。
【内容】
最終戦争から数十年後。何十年ものあいだ、たった一人で、音楽だけを楽しみに廃墟で暮らしてきた老人の日常と内省が描かれる。そしてある日、意外な訪問者が……
【感想】
SF小説として、特に面白いとは感じられない。
【考察】
『デイヴィー 荒野の旅』の解説で、『オブザーバーの鏡』と『デイヴィー』が同じ世界の物語である可能性が指摘されていたが、本作は"Abraham Brown"の名とアブラハム信仰がいずれも登場するという点で、まさにその仮説におけるミッシング・リンクと呼ぶべきだろう。
プロのSF評論家やSF翻訳者が認知していなかった(かもしれない)事実を、素人(ついでに言うとみらい翻訳 over yadattaに頼り切って読んでいるので語学力的にも素人なのだ!)が居ながらにして察せてしまうとは何とすごい世の中になったものだ。ようやく21世紀を実感する。