忍者ブログ

プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

白木茂『ノンフィクション論』感想

児童文学の世界 日本児童文学学会編
ほるぷ出版 1974年

国会図書館デジタルコレクションで検索していてたまたま見つけたので読んでみた。

とても興味深かった。

第一に、内容
・ノンフィクション文学とは何か(それが文壇で認められていないこと、というよりノンフィクション文学の何たるかが理解されていないこと)
・児童文学においてノンフィクション文学はどうあるべきか
が興味深い。

第二に、白木茂自身の考えが示されているのが興味深い。私はこの人の成果物は数多く読んできたが、この人自身の考えが直接的に示されるような文書は「訳者あとがき」のようなごくごく短いものを除けば見た覚えがない。良作を良翻訳してくれる職人的翻訳者に限ってそういう人は多いのだが、だからこそこの人の思想を知りたいと長年思っていた。それがこの40ページほどの文書により、白木茂が児童文学について該博な知識と強い熱意を兼ね備えていることが確認できてとても良かった。
PR

コメント

プロフィール

HN:
匿名(仮称:プロジェクト・サイラス・スミス管理人)
性別:
非公開

P R