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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

地の果ての燈台 感想

書誌情報:
  • 地の果ての燈台 驚異の旅
  • 著:ジュール・ヴェルヌ
  • 訳:大友徳明 
  • 出版:グーテンベルク21
  • 日付:2015年3月4日
  • ASIN:B00U3AJDPA

心ある出版者からKindle化されていることに気づいた。明記はされていないが角川文庫版(1972年)をそのまま電子化したもののようだ。

そういうわけで久しぶりに再読してみたところ、記憶していたのより遥かに面白かった。SFではないし、『80日間世界一周』や『グラント船長の子供たち』のような特殊な縛りもない、普通の海洋冒険小説なのだが悪くなかった。ジュール・ヴェルヌの得意とする「鋼の肉体、鋼の意志を持った男たち」がよく描けており、ほとんどそれだけで最後まで引っ張る力がある。

以前読んだ頃はその読みどころが分かっていなかった。わたしも少しは人間的成長を遂げたのだろうか。
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