ライバー『闇よ、つどえ』感想

たまたまこれまで読んでいなかったところ、グーテンベルク２１という心ある電子出版社から電子書籍化されていることに気づいたので読んでみた。

結論から端的に言うと今一つだった。

核戦争後数世紀後（？）を舞台に、世界を牛耳る僧侶（科学者）階級と、それを転覆せんとする黒魔術師（こちらもつまるところ科学者）たちの暗闘を、一人の反抗的な修道士を中心に描くという着想は悪くない。しかし実際に読んでいると全く面白く感じない。原因はストーリーのまずさ、登場人物の魅力の無さ、SF的小道具の新規性の無さ、そして止めにテーマ性が希薄なことだろう。

然るべきセッティングで読めば楽しめたのだろうか？