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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

レイモンド・F・ジョーンズ『地球のさいご』感想

原著:The Year When Stardust Fell (1958) by Raymond F. Jones
邦題:地球のさいご
著者:R・ジョーンズ(レイモンド・F・ジョーンズ)
訳者:土居耕
イラスト:依光隆
刊行:岩崎書店(少年少女宇宙科学冒険全集 14)1962年



【経緯】

「国立国会図書館内/図書館・個人送信」サービスにて。

レイモンド・F・ジョーンズはSF歴のごく浅いころに『合成脳のはんらん』/『合成怪物』で認知して以来なんとなく忘れがたく、残り4作ある邦訳長編のうち3作『超人集団』、『月面基地SOS!』、『星雲から来た少年』を少々手間暇と経費を掛けて読破したがいずれもパッとしない印象であった。そのため、残った1作である『地球のさいご』を読む努力を長年怠っていた。

それが居ながらにして無料でアクセスできるようになったのでようやく読んでみたものである。(そして、最近そのようにして読んだ作品の中で珍しく語るに値したので投稿するに至った。)



【梗概】

誰でもウェブで閲覧できることから省略します。




【感想】

なかなか良かった。長編の中では『合成脳のはんらん』/『合成怪物』に匹敵する。

好き嫌いを抜きにしても出来が良い。まず破滅もの/大災害ものとして堅実に誠実に書かれており、このジャンルの教科書とでも呼びたい出来である。そしてジュブナイルとしても(少々教条主義的過ぎるきらいもあるが)実にそつがない。

これはSFキャリア形成という観点からすれば、実際に少年時代に読みたかった。レイモンド・F・ジョーンズ、やはり侮りがたい。
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