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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

チャド・オリヴァー『時の風』感想

国立国会図書館内/図書館・個人送信サービスの恩恵により、何年ぶりか何十年ぶりかで再読してみた。内容はほとんど忘れていたので新鮮な気持ちで読めた。

実にチャド・オリヴァーらしい、地味だが心にしみる秀作である。初期の早川書房が(福島正実が)オリヴァー推しだったのも頷ける。今日でももう少し顧みられていても良いと思うのだが…。


【余談1】

巻末解説(福島正実)で驚愕することがあった。オリヴァーの経歴を語る上でWinston Science Fiction Novelsの名前が出され、
このウインストンのシリーズの大半は、三年ほど前石泉社銀河書房が、少年少女科学小説シリーズと銘うつて出版し、
と、本人の口から明記されているのである。私の“発見”は全くもって自明の事実だったようだ。おかしい。昔から児童向け翻訳SFには深い関心があったはずなのだが、前回以前に読んだ際には全く目に入っていなかったのだろうか。自分の記憶力に疑念を抱く。


【余談2】
考えてみると『太陽の影』も『異星の隣人たち』も一度ならずは読んでいるはずが全く内容が思い出せない。おかしい。チャド・オリヴァーは好きなSF作家のはずなのに。いや、好き嫌いはあまり関係なく一度読んだSFのことはそうそう忘れないつもりだったのだが… 自分の記憶力にさらなる疑念を抱く。

とりあえずこの2冊については近々なんとかして再読しよう。
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