忍者ブログ

プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

マクローリン『消えた竜』感想

原著:SYNAPSIDA - A New Look into the Origins of Mammals(1980) John C. McLoughlin
副題:哺乳類の先祖についての新しい考え
作・画:J・C・マクローリン
訳:小畠郁生、平野弘道
岩波書店 1982年

古生物学書と言えばどうしても「花形」の恐竜ばかりがテーマになりがち(*1)で、真獣類に至る単弓類全般を扱った本は珍しく、とても興味深く読めた。作者自身によるイラスト(*2)が豊富に収められているのも良い点で、理解を大いに助ける。

40年以上を経過している本であるが、私の断片的かつ浅い知識で判断する限りでは、さして古くなってしまっているところはないようだ。


*1 『消えた』という限りなく嘘に近い邦題も、要するに恐竜が絡まないと売れないという下等な判断に基づくものであろう。
*2 折悪しくと言おうか、一番目に付きやすい表紙絵はデッサン力がやや低く見えるが、表紙絵以外のイラストは大変立派なものだ。
PR

コメント

プロフィール

HN:
匿名(仮称:プロジェクト・サイラス・スミス管理人)
性別:
非公開

P R