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久しぶりに読みたくなり、数年ぶり、通算数十回目に読んだ。何回読んでも本当に面白い(「面白い」という形容詞一つしか出てこない私の語彙力を許して欲しい)。永久にファンタジー小説のマスターピースであり続けるだろう。
金太郎飴みたいな商業的愚作を量産している(あるいは量産すらできていない)売文家どもはまず本作を百回写経するところからやり直すべきであろう。そして、お経みたいな小難しくてわけの分からん(その実は内容が無い)愚作をひり出して悦に入っているエセ文学者どもも本作を百回写経するところからやり直すべきであろう。
それにしてもこの"Earthsea"シリーズをこれほど汚した国は、広い世界でも日本をおいて他に無いだろう。歳を取れば取るほどそう思えて来る。何だよ《ゲド戦記》って……。突っ込みどころしかない。各作品の邦題も二流半の域を出ず、作品の価値を損なっている。これが天下の岩波書店のやったこととは信じがたい。そして、とどめを刺すがごとく例の映画。私は日本人であることが恥ずかしくなる。
2021/02/15追記。《ゲド戦記》というカスみたいなシリーズ名は、全くの無からわざわざカスみたいな有を作り出したのではなく、作中に登場する叙事詩『ゲドの武勲(いさおし)』(英語原文では"the Deed of Ged")が由来なのかもしれないと気づいた。だからと言って許せるわけではないが…。