最近は映像作品を鑑賞することがあまりないのだが、コロナ禍で図書館が閉鎖されたこともあり退屈なので手持ちのDVDを漁ってみた。
というわけで『宇宙船レッドドワーフ号』である。やはり面白い。傑作だ。これをNHKで観てはまり、VHSに録画して擦り切れるほど観まくり、VHSが擦り切れた後はDVDを買いそろえたかつての私の鑑識眼の高さよ。
特に初期シーズンがすばらしい。ぐうの音も出ない。特撮やセットのショボさすら逆に愛おしい。
本作のすばらしさという究極的なテーマについて語るときりがないので、些細な点について2つだけ述べたい。
①新たに気づいた点:「宇宙共通語」について。これまでは第7話『はじめまして、哀愁のアンドロイド』の語学学習シーンにばかり着目していたが、
・第3話『昇進は宇宙のいのち』の廊下。「LEVEL」と「NIVELO」が併記されている
・第6話『2人リマーで大混乱』の船内映画館。「CINEMA」と「KINEJO」が併記されている
ことにようやく気づいた。小説版では明記されている設定が、TV版だとさりげなく匂わされるに留まっており、発見するには繰り返しの視聴を要する――こういうところも本作の醍醐味だろう。
②新たに思いついた点:ちょっと前、「14kgの砂糖水」や「特大タッパーのおじやと梅干とバナナ定食」を供する「刃牙コラボカフェ」というものが話題となっていが、「灰色缶ビール」や「ガスパーチョ・スープ」や「チキン・ヴィンダルー」を供する「レッドドワーフ号カフェ」を開いたら一部SFファンにバカ受けするのでは・・・?