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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

ウェルズ『時の探検家たち』感想

収録『ベータ2のバラッド』(若島正編、国書刊行会、2006年)

(原作の)存在は認知していたし、『ベータ2のバラッド』で翻訳刊行されたことも認知していたし、刊行後可及的速やかに読んだはずなのだが全く記憶にないことに気付いたため再読(?)してみた。

読み通したが全く記憶が呼び起こされる個所が無かった。読んでいたという記憶が誤解だったのかもしれない。

そして色んな意味でとても興味深い作品だった。

例えばスタイル。後のウェルズの簡潔さに対して本作はディティールに凝る傾向が感じられる。ウェルズも若かったと言うことか。

『タイム・マシン』の原型とされていながら、ほとんど共通点が無いのも面白い。

そして『タイム・シップ』の「ネボジプフェル」や「モーゼス」の由来がようやく分かった。感慨深い。
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