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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

グリーンバーグ&オランダー編『未来企業』感想

サンリオ
1979年

文庫ではないサンリオの単行本という珍しい形態のアンソロジー。スピンラッドの短編を探していて認知し、国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能だったので読んでみた。30年遅かった感はあるものの良い時代になったものだ。

以下、抜粋で感想を。

●スピンラッド『発明の時代』
平凡だった。

●J・フランシス・マッコーマス『すばらしい新造語』
『時間と空間の冒険』のマッコーマスがSFの創作もしていて邦訳もあるとは知らなかった。しかし『発明の時代』と同様の凡庸な原始時代もので、今日的(もちろん2024年現在という意味でなく執筆時点である)な意義を感じなかった。

●フレデリック・ポール『幻影の街』
秀作。

●シルヴァーバーグ『社内販売』
楽しく読めた。シェクリイを思わせる軽妙な作風。シルヴァーバーグはこういうのも書けるのか。

●P・K・ディック『囚われのマーケット』
ディックの持ち味がうまく活かされている。長編はどうしても美点よりも欠点が目立つディックだが、短編はこういう良作もあるから嬉しい。

●シェクリイ『ただで手に入るもの』
実にシェクリイらしい良作だ。
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