ジェフリー・ロード『ブレイド』シリーズを読もうとした

なぜか無性にジェフリー・ロード『ブレイド』シリーズ（あの青いやつ）を再読したくなって、これを機に第１巻から(*1)読み直してみるべく、全巻大人買いしてみた。

そして読み始めてみたのだが、恐ろしく無味乾燥。

通常、SFというものは、どんな陳腐な駄作でも駄作なりに独自の味が少しはあるものだ。ところが本作（大前提としてもちろん駄作である）には、全くそれがない。駄作なのはともかくとして、どうすればこれほど空虚な作品が書けるのか不思議に思う。むかし読んだ際には、それなりにジャンクフード的な魅力が無くもなかった記憶があったのだが、妄想だったようだ。

と言うわけで、読み進むのがあまりに苦痛で、１巻はなんとか精読したものの、２巻は流し読みで終わらせ、そして３巻の途中で投げ出してしまった。

昔の私は何を考えてこれを何冊も読んでいたのか？

*1 昔々読んだ時は、Book-Offの100円コーナーで見かけた適当な巻を途切れ途切れに読んだのみだったので。