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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

ロジャー・ディー『地球脱出記』感想

原著:AN EARTH GONE MAD by Roger Dee(1953)
元々社 最新科学小説全集 VOL.5 昭和31年

国会図書館デジタルコレクションの個人送信サービスにて。調べ直してみたところ元々社最新科学小説全集のうち後年然るべき出版社から出し直されなかったのは『宇宙航路』(*1)、本書、『人工衛星物語』、『憑かれた人』(*2)、『文明の仮面をはぐ』(*3))の5冊であり、うち3冊は何だかんだ言って長年のSF生活のうちに読破していたので、残りも消化すべく読んでみたものである。

で、(数か月前も2・3割のところまで読み進んだのだが飽きて中断していたところ再開して)ようやく読み終えたのだがさほど面白くない。元々社特有の翻訳の悪さのせいなのか、そもそも原文が良くないのか、どうも文章が頭に入って来ないし、それを差し引いてもプロットが良いとは思えない。概ね綺羅星クラスの作品がそろったこの全集においてあまりに浮いている。雰囲気には良いところもあるのだが。

ロジャー・ディー。これを機にググってみたところそもそも長編小説の著作はこの一冊のみらしい。短編は多数あるようだが、翻訳があるのは『S-Fマガジン・ベスト』に入っている『いつの日か還る』(*4)と、S-Fマガジンに掲載された限りの『招かれざる客』という作品の二作だけの模様。なぜだろう。探せば良い作品はもっとありそうな気がする。誰か頼む。


*1 *2…2000年代か2010年代にインターネット古書店で購入するという最も邪道な(?)やり方で読んだ。
*3 …国会図書館デジタルコレクションが地方の図書館で読めるようになった時代に、某市市立図書館で読破。
*4…これは読んだことがある。
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