SF少年文庫/SFロマン文庫の21巻、H・G・ウェルズ『タイムマシン』を紹介します。
手元にない状態で本稿を書いています(少年時代にはかなり多数回読み返していますが、成人してからはおそらく読んでおらず、最後に読んでからはかなり経っている)ので、多少の至らない点はご勘弁ください。
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【ビブリオグラフィ > 基本データ】
巻号:21
題名:タイムマシン
原書:The Time Machine (1895)
著者:H・G・ウェルズ
訳者:塩谷太郎
イラストレーター:岩淵慶三
対象年齢:小学校中学年~中学校序盤程度(※レビュアーによる見解)
【レビュアーによる評点 (S, A, B, C, D) 】
古典である本作の内容や価値については周知の事実であるため評価は無用と考え、省略します。
【解説】
本文庫には多くないクラシック作品の一つ。あまりきちんと読み比べたわけではないですが、ほぼ完訳に近いようです。塩谷太郎の訳文は全く文句なし。岩淵慶三のイラストにも全く文句なし。
【当時の感想や事情】
おそらく、私が最初に読んだウェルズ作品でした。初回のころは、古典だという意識もなく漫然と読み、「まあ、普通かな」くらいに思った記憶があります。
【ビブリオグラフィ > 異版情報】
少年少女宇宙科学冒険全集(1960年)→SF少年文庫(1972年)→フォア文庫(1979年)→SFロマン文庫(1986年)→SF名作コレクション(2005年)。
さすがの横綱級クラシックと言うべきか、5レーベルすべてに収録されています。また、偕成社の「SF名作シリーズ」にも塩谷太郎訳の「タイム・マシンの冒険」が収録されていますが、同一内容かどうかは未確認です。