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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

パオロ・ヴォルポーニ『怒りの惑星』感想

イタリア文学。少年時代から学生時代にかけて1・2・3回読んだことはあるものの、長らく復習はしていなかったところ、先日イタリアのSF的風刺的小説『狂った星』を再読したことを機にこちらも再読してみたものである。

ほとんど内容は忘れていたため心機一転して読めたのだが、正直理解し難かった。形而上的過ぎる、というより私の求めているアメリカ式の狭義のサイエンス・フィクションとはジャンルの異なる小説なのであろう。舞台が23世紀だったり東西(?)二大勢力による最終戦争が描かれたりするのはあくまで表面上の特徴なのであり、全ては比喩であり象徴なのであろう。

以前読んだ時は、理解はあまり及ばないまでも空想小説としてそれなりに面白く感じた記憶があるのだが、今回は理解が及ばないし面白くも感じなかった。頭が退化しているかもしれない。あと、やたらと排泄物・吐瀉物・分泌物が出てくるのも愉快でない。
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