忍者ブログ

プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

H・G・ウェルズ『世界はこうなる』感想

THE SHAPE OF THINGS TO COME(1933)
明徳出版社(平成7年)
吉岡義二訳

SF歴数十年にもなるが、本作と『解放された世界』とを長年混同しており、誤解が解けたあとも入手困難のため数年間は読むに至っていなかった。この度ようやく読んだものである。

さて。しかしながら。結論を有り体に言うと、たまげるほどつまらない。まともに読めたのはプロローグくらいのもので、『ブラウン・ローの新聞』が出てきたあたりがピークだった。『神々のような人びと』よりも酷い、と言うより小説になっていない。

どうして人間は自ら晩節を汚してしまうのか。どうして晩年の大物作家は思想を匂わせる程度に留めておくことができないのか。まことに残念に思う。
PR

コメント

プロフィール

HN:
匿名(仮称:プロジェクト・サイラス・スミス管理人)
性別:
非公開

P R