R・R・スミス『火星の等価交換』公開

→『火星の等価交換』本文

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ちょっと目先を変えて、野田昌宏関連ではなく、Project Gutenbergで最近公開されたSFで目を引いたやつを訳してみました。

この作品のテーマ（の一つ）はギャンブルです。私は“SFにおけるギャンブル”や“SFにおける金儲け”に無性に惹かれます。あまり語られることがないテーマな気がしますが、面白い……あるいは面白さの萌芽を感じる作品は結構あるように思います。例えば『太陽系七つの秘宝』で原子物理学的ルーレットを対象にした科学的イカサマ合戦のエピソードとか、《冒険の惑星》シリーズ（の２巻あたり？）の”うなぎレース”のイカサマ合戦のエピソードとか。

本作はそういう“陽性”の作品ではありませんが、“陰性”だからこそかえって問題の本質に深く切り込めているように感じます。

お楽しみ下さい。