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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

内田庶『人類のあけぼの号』感想

盛光社 ジュニアSF
1967年

存在は知っていたが積極的に読むほどのモチベーションは無いまま数十年を過ごしていたところ、国会図書館でたまたま内田庶の訳書を検索していたら本書も読めることに気付いたのでようやく読んでみた。

結果、特に見どころは無かった。一応ジュブナイルSF小説の形にはなっており、翻訳家の余技としてはまあギリギリ合格点と言えなくもない。しかしあれほど良質のジュブナイルSF翻訳を安定的に世に送り出した傑物も、創作ではこの程度に過ぎないことを証明しているとも言える。

露骨にアシモフ、ハインライン、エドマンド・クーパーの匂いがするのも気になる。剽窃というよりオマージュと見なすべきかもしれないが、そうだとしても成功しているようには思えない。
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