忍者ブログ

プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

横山光輝『史記』『項羽と劉邦』感想

横山光輝の手腕が冴える、優れた歴史漫画である。絵と言いセリフ回しと言い、リーダビリティの高さは絶妙の一言に尽きる。

それにしても「狡兎死して走狗烹らる」構図……いや「権力は腐敗する」こと……いや「人類の本質的な愚かさ」が嫌というほど繰り返されて少々陰鬱になる。洋の東西を問わず、何千年(何万年?)も全く変わっていないようだ。もちろん21世紀の現代にあっても全く改善されているようには思えない。これはもう、全人類が外付けの装置で悪心を抑制するか(フィリップ・ホセ・ファーマー『Rastignac the Devil』)、知性を高めるウイルスを全人類に感染させる(チャールズ・プラット『フリーゾーン大混戦』)か、そのくらいしないと変わらないだろう。
PR

コメント

プロフィール

HN:
匿名(仮称:プロジェクト・サイラス・スミス管理人)
性別:
非公開

P R