ジェイムズ・ラヴグローヴ《クトゥルー・ケースブック》三部作感想

『シャーロック・ホームズとシャドウェルの影』ハヤカワ文庫FT
『シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪』ハヤカワ文庫FT
『シャーロック・ホームズとサセックスの海魔』ハヤカワ文庫FT

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前々から気にはなっていたところ、１巻がKindleで割引になっていたのを機に読んでみた。

なかなか楽しめた。シャーロッキアンとしてもラヴクラフティアンとしてもごくごく浅い初心者の意見に過ぎないが、本作はホームズ・パスティーシュとしてもラヴクラフト・パスティーシュとしても知識、技術、熱意の三拍子がそろった秀作である。読者が求めていた全てが完璧に盛り込まれている。若干終わりが物足りないが…。