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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

ジーン・アウル『ケーブ・ベアの一族(上)』感想

かなりの名作とされていることは前々から認知しており、ようやく読んでみた。

で、すぐに完全に理解した。この「硬直したネアンデルタール人の社会で抑圧されるが天賦の才で徐々に頭角を現すホモ・サピエンスの少女」は「硬直した男社会で抑圧されるけど本当は男に負けない天賦の宝庫であるアタシ」のメタファーだと。

そのテーマには特に共感はできない(*1)が、とっくの昔に完全に陳腐化して顧みられなくなった「原始時代もの」という形式(*2)に「ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の混住」というアイディアを加えてうまく復活させたこと、そしてその枠組みとテーマが有機的に適合していることは評価できる。

*1 ので、続きは読みません。
*2 ジャック・ロンドンだとかJ・H・ロニー兄が得意としていたイメージだ。
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