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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

エリック・フランク・ラッセル『Saga of Pelican West』感想

原文:Astounding誌 1937年2月号 (Internet Archive)


以前ラッセルの初期作品に興味を抱き、Internet Archiveでいくつかブックマークしておいたものの一つ。Full textがまあまあ実用的であることを知ったのを機にyadatta+みらい翻訳で読んでみた。

プロット:火星から木星系に飛ぶ宇宙船内で疫病が発生し、数名の感染疑惑者が小惑星に置き去りにされる。主人公のペリカン・ウェストことペリノア・ウェスト二等航海士のみが生き残る。主人公は野生の木の実などで食いつないでいたが、ある日海賊に追われて逃げ込んできた美女を助け、因縁のあった宇宙海賊を退治して宇宙船を奪い凱旋する。主人公は過剰防衛でペナルティを受けるが、万病に効く小惑星の木の実を持ち帰ったためにそれ以上の成功を遂げる。


全くもって凡庸で型通りの太陽系内スペース・オペラ。アイディア的に優れたところは無いし、ラッセル特有の文学的味わいも無い。(当時のSF界の素朴な空気が感じられると言えなくもないことを除けば)何一つ光る点がない。あのエリック・フランク・ラッセルも初期には色々と試行錯誤していたのだろう。

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