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プロジェクト・サイラス・スミスBLOG

ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。

辞典執筆者の見識の浅さ~動植物名について

国語辞典などで植物名などを引くと、たいてい「○○科の多年草。実は食用になる。」みたいな記述がしてある。

これは大いに問題のある書き方である。

なぜならば、
(1)科を挙げる意義が薄い。
(2)挙げられた科が正しいのか、疑念がある。
からである。

科を知りたい人が一体どれだけいるのだろうか? いや、こう言ったほうが正確か。「この動植物の界・門・綱・目は覚えてるけど科だけ忘れちゃったから、よーしいっちょ辞典でも引いてみるか」とはならんだろう。書くなら全階層を書くか、あえて一階層だけ挙げるのであれば目を挙げるのが無難ではないかと個人的には考える。

そして、なぜ多くの国語辞典では科のみが挙げられているのだろうか? 邪推だが脳死による前例踏襲であろう。そもそもこれは誰が書いているだろう。文系の人か? だとしたら、近年(1990年代以降くらい)急速に発展しつつある分類学の知見をきちんと反映しているのか心配になる。これまで盤石と思われていた分類群が弱小市町村並みにポンポン分離や合併されていることを国語辞典執筆者たちは把握しているのだろうか……?
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