SFロマン文庫第10巻、『作戦NACL』の紹介です。
本稿は現物が手元に無い状態で書いたため、至らない点はご容赦ください。
レビュアーにとって、本文庫中でワーストの巻です。酷評しますがご勘弁願います。
【ビブリオグラフィ > 基本データ】
巻号:10
題名:作戦NACL
原書:----
著者:光瀬龍
訳者:----
イラストレーター:金森達
対象年齢:小学校中学年~高学年程度?(※レビュアーによる見解)
【レビュアーによる評点 (S, A, B, C, D) 】
総合評価:D または評価不能(具体的な内容をほとんど覚えていないので)
【概要】
光瀬龍の長編。現代日本の少年が侵略者と戦う侵略SF。
【評価・感想】
正直、つまらなかった印象しか覚えていない。本文庫に収録されている海外SFの上位陣・中位陣と比べると(いや、下位陣と比べても)全くスケールが小さく、陳腐で、魅力に欠ける。これまでのエントリでも述べたとおり、「その時点での少年読者」にあまりに特化しているため、それ以外の人間にはとても鑑賞に耐えない。
80年代のSFロマン文庫にこれを再録した判断には疑念がある。2000年代のSF名作コレクションに関しては……好意的に解釈し、クラシックとして収録したと信じたい。
【ビブリオグラフィ > 異版情報】
国立国会図書館NDL ONLINEにて題名で検索した結果だと、異版は多い。
SF少年文庫(1971年) → ソノラマ文庫(1977年) → 角川文庫(1983年) → SFロマン文庫(1986年) → SF名作コレクション(2005年)(タイトル変わらず)
ソノラマ版文庫と角川文庫版が岩崎版の直接的なリプリントであるかどうかは不明。
あと、奇特なことに角川文庫版がKindle化されているので興味のある方は読んでみると良いだろう。