ホームページ「プロジェクト・サイラス・スミス」http://projcyrussmith.moto-nari.com/ のブログ部分です。メインのコンテンツ(翻訳したSF)自体はホームページ側にあります。ブログ側にはSFのレビューなどを投稿しています。 ※SF翻訳活動は、実用度の高い機械翻訳の台頭により意義を失ったと考えるため、2021年以降はほぼ休止しています(2021/4/14投稿を参照)。 ※ブログ内のエントリ間のハイパーリンクはまれに切れている場合がありえます。お手数ですが検索機能をご活用ください。
ネルスン・ボンド、1942年の単発作品(?)です。ボンドらしい海事風かつ大時代で大らかな、太陽系内スペース・オペラの佳品と言えるでしょう。何となくですが、《ランスロット・ビッグス》と同じ世界を舞台にしているように思えなくもないタームがしばしば出て来るのも興味深いところです。
なお原題は"Captain Chaos"ですが、むしろ作中の言い回しにある"Captain Slops"こそが作品の本質を表していると感じたため、訳題は『キャプテン・スロップス』としました。
敬愛するSF作家、エリック・フランク・ラッセルの初期作品を一つ翻訳してみました。
ラッセルらしい哀愁……渋み……無常感?……がなかなか悪くないです。また、蟻に知性と文明を与えるというアイディアも興味深いところがあります(『都市』や『白鹿亭奇譚』に先んじている)。
訳文の拙さ(文学性はもちろんのこと、文法的にも)についてはご寛恕願います。